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中小企業経営者への法務実務アドバイス(第83回)
〜喫煙する人は休憩時間が多い!!
「たばこを吸いながら考えていますよ」?!〜
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SRアップ21福岡 (執筆担当は文末) |
| ■ 事例概要 |
B社の片隅で、F社員とH社員がもめています。「そんなに頻繁にタバコを吸いに行くなよ」とF社員。「社内が禁煙だから仕方ないだろ、タバコ吸いながらも頭は仕事しているんだよ」とH社員も負けていません。他社にもれずB社も室内が禁煙で、喫煙者はエレベーターで地上に降りて外でタバコを吸うことになっています。移動時間を含めるとタバコを一本吸うのに10分〜15分かかることから、F社員の怒りが爆発したのでした。「タバコを吸わない者が1時間のうち15分も机にいなかったら、君も怒りたくなると思うよ。タバコを吸う者は、その時間を休憩として賃金カットするのが公平だと思うけどなぁ…」F社員は納得できない顔で机に戻っていきました。取り残されたH社員がY社長を見つけると「社長、タバコは吸う権利があるのですよね、最初は空気清浄機を入れて、室内で吸ってよかったじゃないですか、会社が分煙したからこんなことになるんですよ、またF社員から文句言われるのも嫌だし、何とかしてくださいよ」と泣きついてきました。Y社長は「少人数の会社でいがみ合うのはやめよう、何か対策を考えるから、少し時間をくれ」というと、創業からのメンバーである2名を社長室に呼びました。
F社員とH社員の話をかいつまんで話すと「わが社の仕事は時間イコール賃金ではないので、あまり目くじら立てることはないように思います、H社員の感性はすばらしいですよ」と一人が言うと「時間もそうですが、タバコの匂いがきらいな者もいますし、今後はタバコを吸わないことを条件に採用したらどうでしょうか」ともう一人が提案します。「それはそれとしても、今の状況をどう打開するかだ、FとHは貴重な戦力だし、双方が納得するような解決策はないかね」とY社長が痺れを切らしても、この3人から妙案は浮かんできませんでした。 |
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| ■ B社の概要 |
創 業: 平成10年 本社 福岡市
社員数: 9名
業 種: ウエブサイト企画運営業
経営者像:40歳のY社長が最年配のB社の平均年齢は30歳です。斬新なホームページの企画・製作が受けて、業績もまずまずのB社です。しかし、個人完結型の業務ゆえ社員たちのチームワークはよくありません。 |
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| ■ 事故発生の背景 |
ビルの外階段の踊り場にある灰皿や、社内に設置された狭い喫煙室をよく目にするようになりました。会社内にかかわらず、嫌煙の傾向が強まっている昨今、企業はこの問題にどう取り組めばよいのでしょうか。
「確かに机で仕事をしていない」ことは事実です。しかし、過去の慣習から「喫煙権のようなもの」が存在していることを否定できないようなB社でした。 |
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| ■ 経営者の反応 |
翌月の社内ミーティングの出来事でした。「労働基準監督署に相談した結果、喫煙に要する時間は休憩とみなします。タバコ1本につき10分の休憩とします。よって、総休憩時間が昼休み(60分)と3時休み(15分)の合計75時間以上となった場合には、その時間分を賃金から控除することにします」と社長が発表しました。B社の喫煙者はH社員を筆頭に3名ですが、「机に座ってボーっとしている人よりも、自分の方が労働密度は高いし、成果は上げていると思いますよ、これは会社の評価の問題ですね、残念ですけど今日で退職させてもらいます」とH社員が言うと、他の二人も同調するように会社を出て行きました。慌てたY社長は「誰か3人を止めてくれ、もう一度話し合おう…」というのがやっとでした。数名の社員がH社員たちを追いかけて会社を飛び出しました。
F社員は当然だ、という顔をしていましたが、Y社長は、「他の相談先も検討すべきだった…」と後悔しきりです。そのとき、ある社員が「社長、SRネットに相談されてはいかがですか」と声をかけてくれました。 |
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