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中小企業経営者への法務実務アドバイス(第79回)
〜「係長に残業手当を支払うようになったのですね
…私にもいただけますか?!」〜

本件の元係長のGさんは、もしかしたら金銭的な不安や先の見えない時代への懸念が原因で、このような問題を引き起こしたのかもしれません。また、J社の社員の定着がよくないのも、金銭的な不安や将来への不安といった部分ではないでしょうか。そうだとすれば、人材の流出は会社にとって損失となりますので、賃金面や待遇など雇用体制について早急に改善していく必要があるでしょう。
「昇給がない、賃金が低下した」「残業時間を制限された、カットになった」「ボーナスが大幅に減った…、出ない」などという厳しい現実がいつ労働者を襲うかもしれません。しかし、常日頃からこういったことは現代に生きるリスクなのだと自覚し、自らが進んで家計の見直しなどに取り組んでいくことが必要な時代になっているように思います。また、その気持ちや考え方の習慣があるかないかで、今後の生活設計が大きく左右されることになるでしょう。お金を含めた生活設計がきちんとなされているならば、本件のような事件であっても、その結果によって個々人が大きく振り回されることは決してないと思います。残業代のカットなどに大きく影響されない家計作りを目指したいものです。
最近、「貯蓄をする人が増えている」という情報やデータを目にしたことはないでしょうか。事実、私が家計の相談を受けるときも、貯蓄や節約に関するアドバイスを求められることが多くなってきていますし、確かな風潮だと思います。しかもその傾向は20代、30代といった若い男性に強く表れてきているようです。若い頃は「貯蓄」よりも、むしろお金を使っていろいろと楽しみたいと言うのが本当のところなのでしょうが、かつてのそのような常識が今や変わりつつあるのです。
「貯蓄をしたいということ」そこにはどのような心理が隠されているのでしょうか? その要因として一番大ききいのが『将来への不安』であると言われています。確かに家計相談にのっているFPの立場から申し上げると、現代では多くの事柄において「自己責任」が求められる、それゆえ将来の生活に不安を持つ若者が否応なしに貯蓄に走るという時代になっている、そう感じます。
ボーナスでやりたいことの1位が「貯金」という時代を私たちは生きているのです。私たち自身でも自己防衛力を高めていかなければなりません。 |
社会保険労務士の実務家集団・SRアップ21(理事長 岩城 猪一郎)が行う事業のひとつにSRネットサポートシステムがあります。SRネットは、それぞれの専門家の独立性を尊重しながら、社会保険労務士、弁護士、税理士、ファイナンシャルプランナー(FP)が協力体制のもと、培った業務ノウハウと経験を駆使して依頼者を強力にサポートする総合コンサルタントグループです。
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| SRネット北海道 安藤 壽建 |
本文執筆者 |
弁護士 大崎 康二
社会保険労務士 大島 和久
税理士 中川 智
F P 横山 光昭 |
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