企業のみなさまへ

労使トラブル診断
社内インディ制度コンサルティングサービス
社会貢献
unicef感謝状2008年
unicef感謝状2006年
unicef感謝状2005年
unicef感謝状2004年
メンバーズルーム
人事労務コラム・社長の部屋

中小企業経営者への法務実務アドバイス(第121回)

反社会的勢力?「しかし…町内会のおつきあいもありますし…」?!


SRネット大阪 (執筆担当は文末) 


社会保険労務士からのアドバイス 税理士からのアドバイス
弁護士からのアドバイス  


事例概要
最近は、取引契約の際に“反社会的勢力排除に関する覚書”の締結を求められることが多くなってきました。Y社も例外ではなく、多くのメーカーとこの覚書を締結するようになりました。「会社として、覚書を交わすのは当然であるし、また交わさないと仕事自体がもらえないということもある。しかし、本当に実効性をもったものとするためには、わが社の全社員について、同様の認識をもってもらわなければならない」Y社の経営会議でE社長の訓示が始まりました。居並ぶ幹部達は、神妙な顔つきをしてうなずきながらも、心の中では“またか…”という感じです。E社長の話が、全社員に誓約書を提出してもらうということで終わったところで、「メーカーや顧客との取引担当や決済権限者であればわかりますが、工場の社員からも誓約書をとるというのは無理があるのではないでしょうか…」と総務部長から質問がありましたが「わが社の社員たるもの、私生活においても、一切の反社会的勢力とは付き合わない、ということだ。どこにも無理はない」というE社長の言葉に他の出席者も異論を唱えるものはいませんでした。

翌日、誓約書の提出を求めた工場の社員から次々と質問が舞い込んできました。「町内会の役員を一緒にやっているのですが、とても良い人です…」「子供が同じ学年で、いつも遊んでいます…」「どうもその筋の方らしいのですが、はっきりとわかりません、もしも、そうだった場合はどうなるのですか…」総務部長が思っていた通りの展開となってしまいました。工場の社員は地元の者がほとんどのため、何がしかの接触はきっとあるだろうと思っていました。このことをE社長に報告したところ「少しでも付き合いがあるものは、付き合いをやめるか、退職か、どちらかを選択させろ!」これがE社長の回答でした。

Y社の概要
創 業   昭和51年 本社 堺市
社員数   63名 パートタイマー10名
業 種   機械器具製造業
経営者像  Y社のE社長は、かなり神経質な68歳、トラブルの発生を極端に嫌うあまり、社内にはいつも緊張感がみなぎっています。ここ数年は、コンプライアンス100%達成を掲げ、ますます社員達の指導に熱が入っています。
(▲ページのトップへ)
事例発生の背景
どこまでが反社会的勢力か、という線引きは非常に難しいところです。企業として、その境界を明確にしないと、社員は混乱してしまいます。
反社会勢力への対応を社員に一方的に強いるのではなく、企業が社員を守る、という目標も必要です。企業としてどうあるべきか、をもっと議論する必要があったのではないでしょうか。

経営者の反応
困った総務部長は、常務や専務に相談しましたが「社長がそう言うのなら仕方ないよ」「表面上、誓約書を提出してもらえば良いのだから、うまく説得するしかないよ…」と相手にしてくれません。
意を決した総務部長は再度E社長と対峙しました。「わが社に必要な専門的な能力をもった者が多数疑問を寄せています。少なくとも一般社員については、誓約書の文面を変えるなどの方法がとれないものでしょうか…」「それでは100%の目標は達成できない」とE社長。「しかし、大事な人材を失っては、わが社の浮沈にかかわります」と総務部長も引き下がりません。
「それでは、他社はどのような方法をとっているのだ。どこまでやればコンプライアンスが達成できたと言えるのだ。やり方を変えるなら、そのあたりの資料をもってきて、俺を説得してみろ!」E社長に怒鳴られた総務部長は、確かにその通りだと思い、E社長に謝罪した後、1週間の猶予をもらうことができました。「さて、どこに相談をもちかけるかな…」総務部長は、異業種間交流で知り合ったSRネットの社労士の名刺を探し始めました。
社会保険労務士からのアドバイス 税理士からのアドバイス
弁護士からのアドバイス  


(▲ページのトップへ)


SRアップ21